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  平成18年度 事業報告
 
平成18年度 事業報告
(自平成18年4月1日 至平成19年3月31日)

■総 論
 本事業団は、平成19年度をもって事業開始から47年目を迎える。本事業団が事業の目的としている市民活動支援に関わる社会的状況は、近年大変大きな変化を遂げている。非営利活動促進法施行以来、約30,000を超えるNPO法人が設立され、市民活動の範囲も従来の福祉的課題に対するものだけではなく、非常に広い範囲でその活躍が報告されるようになった。
 平成12年の社会福祉基礎構造改革以来、介護保険や障害者に対する支援費制度、あるいは雇用や年金など市民生活に関わる法律や制度も大きく変化を遂げつつあり、国家全体として高齢社会に対する対応や災害被災者支援などが市民の自立的相互扶助の仕組みに依存するところが増加している。
 景気は上昇傾向にあるといわれているが、一般の市民生活においては税を始めとする公的負担が増加し、失業率なども大きく改善されているわけではなく、厳しい状況が続いている。
 行政予算も総じて厳しい状況が続いており、様々な市民サービスも効率を求められ、前年度からの指定管理者制度の完全実施などもあって、公的施設の民間運営や、福祉事業のマーケット化などが益々推進される傾向にある。
 このような社会環境の中で、本事業団も活動原資を自らの事業から生み出しながら、増え続けるNPOを支援していくことに大きな使命感を感じている。団塊の世代を始めとする一般市民の社会参加を促すためにも、行政や関係機関等との連携を強化しながらも、更なる啓蒙活動の必要性を受け止め、様々な先駆的事業に取り組んで行きたいと考えている。
 また、事業内容に関しては、時代の流れによる世間のニーズの変化に応えていかなければ本事業団の目的をまっとうすることはできないということを認識し、その実行を最重要課題として掲げてきた。ここ3〜4年間で確実にその成果は現れており、永続的発展のためには無視することのできない収入の部分に関しても、その構造は事業ごとにバランスのとれた状況へと改善した。
 来年度以降は公益事業の規模をより一層拡大するため、また、中間支援法人としての役割をまっとうするため、それに付随する新たな事業を展開し、引き続き「ボランティアや福祉の世界に新風を注ぎ続ける」ことを実現していく予定である。

■福祉に関する啓蒙普及事業
《電子書籍「ノーセンスな本屋さん」(パソコン版)の配信》
 通信インフラの整備により、情報収集手段がパソコンや携帯電話に変わったことにより、従来どおりの啓蒙誌の発行や全国における講演だけでは非効率なため、月刊誌「ボランティア」に掲載されている講演内容および、取材による第一人者たちの体験談・実情などをパソコンで閲覧できるように電子書籍化した。
また、心にゆとりを持つことが最重要と考え、コミック作家の協力の下、WEBコミックも同時掲載した。
  ※1日あたりの閲覧件数:約200件

《指導誌「ボランティア」の発行》
昭和41年より継続して発行している月刊ボランティアは、平成18年度は年12回、毎月7,695部発行し、全国の会員および関係機関に配布した。この事業は開始当初より日本自転車振興会の補助により行っているが、ここ数年の不況により、自転車競技の売上が減少し、補助金の減額を余儀なくされている。それに伴い平成5年度までの毎月16,000部から毎年減額となり、平成18年度は7,695部の発行となった。
平成18年度で月刊ボランティアは創刊40周年を迎えたが、日本社会における市民活動の重要性と方向性が問われる中で、いわゆる「理念」を中心とした啓蒙誌は当誌以外にほとんど見あたらず、今後益々月刊誌「ボランティア」を発行する意味は高まるものと確信する。
ただ、最近の若年層のボランティアに対する意識が高まる中、本誌の編集は従来から旧態依然とした内容のままである。19年度以降は若い人にも読んでいただけるような誌面とすることが大変重要な課題であると考え、今後は携帯電話による閲覧を可能にするだけでなく、本誌の編集も時代の変化をとらまえながら、本筋は変えることなく若い人にも読みやすい内容に変更する必要があると考えている。

◆月刊ボランティア B5判 24ページ 7,695部
  (毎月1回、1日 年12回発行 全国に配布)
日本自転車振興会(競輪)補助事業 事業費総額 9,234,000円

《講演活動の実施》
 全国の社会福祉協議会、ボランティアセンター、福祉関係団体、福祉施設、学校等の要請により、枝見理事長が出張講演を実施した。
  ※平成18年度実績 34回

■奉仕活動事業
《公益法人およびNPO法人の運営支援》
1. ホームページの無料作成サービス
  ※平成18年度実績 5件
2. 郵便物の郵送料割引サービス(経費削減支援)
  ※平成18年度実績 125件

《NPO法人および社会福祉法人設立コンサルタント》
長年のノウハウを活かし、NPO法人設立にともなう各種相談、書類作成補助等の業務を行った。
  ※平成18年度実績 1件

《富士ボランティアビューローの運営》
各種相談、指導、連絡調整、研修、ニードの登録及び斡旋、機材の貸し出し、資料の保存、閲覧、提出、会合場所の提供、講師の派遣、その他
  ※平成18年度実績 58件

■移送事業
《富士寝台車センターの設置運営》
自治体からの委託により、精神および身体障害者を「寝台付き自動車」「ハンディキャブ」にて送迎する事業の運営を行った。(東京都国分寺市にセンターを設置し、ハンディキャブ2台により運行)
  ※平成18年度出動回数 240件回×2台

■チャリティー事業
《文京福祉チャリティークラシックコンサートの実施》  
日  時  平成19年2月17日(土)
場  所  文京シビックホール(大ホール)
演  奏  東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指  揮  金 聖響
独  奏  奥村 愛(ヴァイオリン)
来場者数  2,946人(昼夜公演合計)
寄  付  100,706円(東京都共同募金会へ収益金を寄付)

障害者(約200名)を無料招待し、お喜びいただいた。また、日本自転車振興会(競輪)からの補助金や一般企業からの協賛金により入場料A席3,000円、S席4,000円という安価を実現できたことにより、普段クラシック音楽にふれることの少ない方々にも数多くご来場いただくことができ、社会や地域へ多大なる貢献をした。また、ご来場いただいた方々からは、お喜びと来年の開催を熱望するお声を多数頂戴した。

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